目次

0701 一般作図基準

作図一般

適用範囲

本基準は、CAD(Computer Aided Design)による設計・製図に関する一般的な事項について規定する。

本基準は、各種図面にわたる共通的な事項のみ規定してあり、図面の作成にあたっては各種図面ごとに規定されている個別の作図基準をもあわせて適用のこと。

図面用紙

図面のサイズは原則として下記のJIS Aシリ-ズとします。

(A0)、A1、A2、A3、A4

ただしA0サイズの使用は可能な限り避けること。

表題欄(TITLE BLOCK)

  • 表題欄を図面の右下に設けます。様式・設定方法は01-11-1-1~を参照してください。
  • サイン欄のどの位置に誰がサインするのか図面の種類ごとにプロジェクトで当初から決定しておきます。
  • 客先に正式に提出される図面には必ず承認(APPROVE)の署名と日付を記入します。
  • 図番の詳細付番体系は、各プロジェクトで定めること。
  • SCALEの無いものについてはNONEと記入します。
  • 表題欄に記入する注文主名、図面名称(TITLE)、プロジェクト番号(JOB NO.)、図面番号(DRAWING NO.)等は、プロジェクトで決定の上記載する。

図面の訂正(REVISION DESCRIPTION BLOCK)

  • 図面を訂正した場合は、REVISION欄にNo.、DESCRIPTION、DATE、BY、APPRDの各項目すべてを記入し、更にDRAWING No.欄の末尾のREVISION No.◇内に数字を記入する。
  • 平面図、立面図とも訂正した図面にはすべて記入する。
  • 客先に正式に提出される初回の図面は、REV.0とします。
  • 客先に正式に提出される二回目の図面は、REV.1としREVISION欄に下記のように記入します。

  • 図中の訂正の方法は、古いものを消して新しい記述をし、REVISION MARKを入れます。

図面の発行目的を示す表示

外部に発行される図面には、下記のように表示をしてその発行目的を明確にします。

線の種類

  • EYECADシステムで使用する線の種類は下表による。各線の具体的な適用範囲は個別の作図基準にて定められること。

  • 参考に以下にJIS Z8312に規定されている、線の基本形を示す。

部分省略破断線

JIS B0001 10.3.4 図形の省略/中間部分の省略 より抜粋

同一断面形の部分(例1)、同じ形が規則正しく並んでいる部分(例2)、又は長いテーパなどの部分(例3)は、紙面を省くため中間部分を切り取って、その肝要な部分だけを近づけて図示することができる。

  • 例1:軸、棒、管、形鋼
  • 例2:ラック、工作機械の親ねじ、橋の欄干、はしご
  • 例3:テーパ軸

この場合、切り取った端部は、破断線で示す。(図1 参照)

文字の表記

  • 一般に文字表記に関しては、JIS Zにおいて

    • ローマ字、数字 および 記号 JIS Z 8313-1
    • CAD用平仮名、片仮名および漢字 JIS Z 8313-5-2000 付属書1(規定) これは下記ISO規格を準拠


      ISO 3098-5-1997

      Technical product documaentation-Lettering-Part5:CAD lettering of the Latin alphabet, nimerals and marks

    などに規定がある。

  • JIS Z 8313-1においても、A形、B形、またそれぞれに斜体と直立体の4つの様式が規定されている。

    本システムにおいては、CADということで、直立体とし、また規定のマスにより多くの文字が表記できる、縦長の方のA形とする。

直立体、A形書体

以下に直立体、A形の規定を示す。

A形とB形の比較

縦横比 文字間の隙間と横幅比
A形 2.00 0.286
B形 1.42 0.333

以下に直立体、A形の書体を示す。

行高
54
54
54
54
54
54

直立体、B形の規定

  • 直立体、B形の規定を示す。

    実例として文字高さ:2.0mm 文字幅=高さx0.6=1.2mm 文字間の隙間:2.0x0.2=0.4mm

  • 以下に直立体、B形の書体を示す。

    行高
    54
    54
    54
    54
    54
    54

平仮名、片仮名および漢字の表記

  • 一般にCAD用の平仮名、片仮名および漢字文字表記に関しては、JIS Z 8313-5-1998において付属書1として規定されている。
  • 以下にCAD用の平仮名、片仮名および漢字文字表記の規定を示す。

  • 以下に書体を示す。

複数の表記が混ざった文字列の表記

JISにおいては、特に漢字、ひらがな、カタカナ、英数字、特殊記号が1つの単語の中に混ざった文字列の場合の表記規定はない。

  • ゆえに、下記に示すような、各種JISの規格票に記載されている、文字列の表記法に従うものとする。

    その一つの事例として以下にJIS B2310ねじ込み式可鍛鋳鉄製管継手 表2の写しを示す。

  • この、JISの規格票内の語句の表記にならい、

    • 漢字、ひらがな、カタカナ、および °(度)は全角にて表記する。
    • 英数字、特殊記号は半角(ゴシック、直立体 A形)にて表記する。
  • 実際のJISの規格票内の語句の表記事例として、配管継手品目名称の一つとして、JIS B2310ねじ込み式可鍛鋳鉄製管継手 表2に、全角の幅ごとに区切りの線を入れた表を以下に示す。

単位の表記

本システムにおける、単位の表記は、基本的にJIS X0124-1993に規定される、単位表記の情報交換用表記方法の第一形式とする。

  • 以下に例としてこのJIS規格の付表1 空間及び時間を示す。

  • 以下に書体を示す。

文字の表記 英字フォント JIS Z 8313

英字の表記

英字フォントについては、MSゴシックを用いると文字幅が大きく行からはみ出る場合が多くなるため、Arial Narrowを使うこととする。

以下に各フォントの書体事例を示す。

行高 縦横比

0の文字で検証

54 1.88
54 1.76
54 1.60
54 1.61
54 1.60
54 2.00
行高 縦横比

Dの文字で検証

54 2.00
54 2.00
54 1.25
54 1.14
54 1.64

尺度 JIS Z 8314

製図に用いる尺度

製図に用いる尺度についてはJIS Z 8314-1998に規定されている。

  • 本システムにおいても、基本的にこの推奨尺度を用いるものとする。
  • この推奨尺度を示す。

  • JIS Z 8314の付属書1(規定)として中間の尺度が規定されている。

    本システムにおいては、表示する内容と図面のサイズとの関係から、予備的にこの内の 1:整数 で表される尺度の 1:3 から 1:3000 までの範囲の尺度を用いる

  • 本システムにおいて縮尺が関係する図面は、

    • a) 機器配置図、配管組立図 等
    • b) 機器スケルトン図
    • c) 配管スプール図
    • d) 配管ピース図

    である。


    a)については、各立平面のセクション登録時にプルダウンメニューによりこの尺度を選択できる。

    また、任意の縮尺(1:整数にかぎるが)選択できるようになっている。


    c)とd)については、内部的には A(B)G(J)CNSTの S102 に縮尺の値が段階化されており、そこの尺度が用いられる。

    ただし、c)直管部については、任意に伸縮できるため、図面の表題欄内の尺度の欄には"None"と表示される。(参考Manual Page:15-02-4-1)


    d)については直管部について伸縮がないため、尺度欄内に斜視図ではあるが、表記される。(参考Manual Page:15-15-2-1)

半角文字取り寸法

以下に配管スプール図等の用紙Size:A3での材料欄内文字と数値の事例(線比:10倍で表示)を示します。

単位:mm

用紙Size A1 A2 A3 A4
AH 6.80 4.81 3.40 2.40
H 4.80 3.39 2.40 1.70
W 2.40 1.70 1.20 0.85
SM 0.70 0.49 0.35 0.25
W+SM 3.10 2.19 1.55 1.10
(W+SM)×2 6.20 4.38 3.10 2.19
U 1.00 0.71 0.50 0.35
H/W 2.00 2.00 2.00 2.00

AGKANN, GKANJIに登録されているPoint座標の構造は、Spacingを含むStroke Font座標値を設定しています。

その為、スプール図の材料欄などでは、Spacingを0に設定しGKANJIに含まれるSpacingのみで描画しています。


以下にGKANJIの登録Dataの文字と数値の事例を示します。

※赤い点がGKANJIに登録されるPoint座標になります。

投影法 JIS Z 8315

製図に用いる投影法についてはJIS Z 8315-1-1999に規定されている。

本システムにおいても、基本的にこの投影法を用いるものとする。

座標軸

以下に基本の座標軸を示す。

座標平面

以下に基本の座標面を示す。

本システムにおいては、空間の水平面をXY平面とし、基本的に+Y方向を北方向、鉛直方向をZとして、天方向を+Zにとる。

正投影法

以下にa方向から見た、主投影図(正面図)に対し、それぞれの視線名称、方向、投影図の名称を示す。

第3角法

正投影法の中で、図面内の各投影図の位置関係は、

a)第1角法、b)第3角法、c)矢示法がある。


本システムでは、3面図で表す場合には、基本的に b)第3角法 を用いる。

また、c)矢示法 も同一図面内に必要に応じて、適した矢視マークを用いて使用する。


ただし、プラント関係図面であるので、水平面(XY面)を -Z方向から見た(e方向)、正投影でのE図は用いない。

c)矢示法 においても、この方向への矢視は用いない。つまり、+Z方向成分を持つ矢視は用いない。


以下に、b)第3角法 の投影方法を示す。

以下に b)第3角法 での図面内配置を示す。

一般に、b)第3角法 での3面図としてはA,B,とCまたはDの3面をいう。

以下に b)第3角法 であることを示す図記号を示す

軸測投影法

JIS Z 8315-3に軸測投影法として、

  • 等角投影
  • 二等角投影
  • 斜投影

    • カバリエ図
    • キャビネット図
    • 平面斜投影

      • 等尺平面斜投影図
      • 縮尺平面斜投影図

が規格として定義されている。

本システムにおいての斜視図に関しては主に以下の図に対し

  • 等角投影 Isometric または
  • 二等角投影 Dimetric または
  • 不等角投影 Trimetric を用いる。

    • 配管組立図の部分詳細部 斜視図(参考Manual Page:13-05-3-3)
    • 配管スプール図 配管ピース図(参考Manual Page:15-02-8-x)

以下にこの2つの投影を示す。

  • 等角投影

    各軸の単位長さが図上で同一長に表示される。

  • 二等角投影

    二つの軸の単位長さが図上で同一長に表示される。

寸法の表示

寸法の基準

  • 平面図には、寸法の基準となるべき基準点を設け、その表示方法は下図の例のようにする。

  • 基準点からの大きな寸法の範囲は通り芯からとるものとする。

    パイプラック、建屋、架構等の柱番号(通り芯)の表示の例を下記に示す。

    (例)

寸法の表記

  • 寸法の単位は原則としてミリメートルとし、記号は付けない。
  • 寸法の表示に三桁ごとのコンマは用いない。
  • 寸法線の両端は、下図のように表示します。同種の図面の中ではどちらかに統一する。

  • 数字は寸法線の上側に記入する。
  • 外形線から寸法線を引き出す時、1㎜のスキマをあける。

    また、寸法線と寸法値下端との間も1mmのスキマをあける。

  • 寸法を止むを得ず縮尺通りに表示しない場合、数字の下にアンダーライン(0.5mm実線)を入れる。
  • 全体の寸法を記入する場合は、個々の部分の外側に記入するものとし、重要度の少ない寸法についてはかっこを付して記入する。

  • 寸法は、同一寸法の場合でも省略せず必ず数字を記入する。

  • 寸法の公差および許容差を表示する場合には、次のいずれかによる。
    • 公差の級別を一括して表題あるいはNOTEに示す。
    • 個々の公差または許容差を一括して表題あるいはNOTEに示す。
    • 図面上の必要な部分に寸法書き込みに続けて許容差を付け加えて示す。

全体/機器配置図作図基準

適用範囲

プロットプランとは

  • プラント全体の基本(概略)配置
  • 主要機器、設備,建屋、架構、道路、エリア区画、境界線の配置・寸法
  • 基本配管ルート計画
  • プラントの合理的、経済的、建設的考慮
  • 適用法規上の保安距離&保有空地、緑地帯範囲
  • 原料、製品の取り合い/パイプラックルート
  • 機器、架構、建屋、設備の寸法は概略
  • 各機器間隔寸法. は概略、叉は非表示
  • 平面&必要立面、縮尺;1/1000~1/100

機器配置図とは

  • プロットプランに基づいて配管設計の進捗により機器の配置・寸法が詳細に決められたもの

    全ての機器・機械、架構、設備、建物の決定位置・寸法

  • 平面&立面、縮尺;1/30~1/100
  • 土建設計ローディングデータに流用
  • 現地据付計画に流用

作図一般

  • 図面の大きさは原則としてJIS A1とする。

    全体配置図の場合、範囲の広いものはJIS A0が使用できる。

  • 図面に記入する寸法はmm単位とする。

作成要領

全体配置図

  • 全体配置図は原則として平面図とする。

    多層階の場合は、各階の平面図を別々に作図し、必要に応じて立面図を作図することが出来る。

  • 工事範囲は出来るだけ図面上で表現することを原則とし、平面図には該当するプラント区域をバッテリーリミットで囲む。

    表現出来ない場合は、備考欄を設けてその旨を記載する。

機器配置図

  • 機器配置図は原則として平面図、立面図とする。

    多層階の場合は、各階の平面図を別々に作図する。

  • プロットプラン(PLOT PLAN)に於いて決定されたBL(BATTERY LIMIT)内をプロセス・工程、または工事区分などにより、いくつかのブロックを決定し各ブロック毎に作図する。

    原則として平面図および立面図は別図としますが、場合によっては同一図面にすることが出来る。

  • 工事範囲は出来るだけ図面上で表現することを原則とし、表現出来ない場合は、備考欄を設けてその旨を記載する。

一般記入事項

  • 北方向マーク(NORTH MARK)

    平面図には必ず北方向マークを記入する。

  • バッテリーリミット(BATTERY LIMIT)

    平面図には該当するプラント区域を示すバッテリーリミット(BATTERY LIMIT、BL)を表示する。

  • キープラン(KEY PLAN)

    該当するプラントが工場の一部に位置するような場合は、キープラン(KEY PLAN)として極小縮尺による

    工場全体配置図を図面の右上に書き、該当するプラントのバッテリーリミットと相似枠を付け、ハッチングまたは着色により該当部分の全体関係位置を明示する。

    キープランの形状、縮尺および記載方法はプラント毎に決定する。

  • 関連図面リスト(REFERENCE DWG. LIST)

    平面図および立面図には、その図面に関係する図面の図面番号および図面名称を記入する。

主要記入項目/平面的位置寸法の表示

主要記入項目

全体配置図(General Plot Plan)

  • 建屋および構造物(主要柱、出入口、階段、架構等)とその主要寸法
  • 主な機器外形図(主要寸法をおさえ、不自然にならない程度に簡略化する)
  • 機器または、機器名称(仕様は記入しない)
  • 主な排水溝、排水名、工場道路、および道路巾寸法等
  • 工事範囲(関連の取り合いを具体的に示すこと)

機器配置図(Equipment Layout Drawing)

  • 機器外形図(据付工事に必要な方向指示のためのマンホール、覗き窓、大口径ノズルなども記入)
  • 機器据付工事に必要な平面的位置寸法、および高さ
  • 建屋および架構(柱、梁、壁、出入口、階段、ラダー、手摺等)等の位置寸法および柱、通り芯番号
  • 作業床、操作台、および連絡歩廊の平面的位置寸法、および高さ
  • 熱交換器、ポンプなどの配管接続位置
  • 変圧器、分電盤、および計装パネル
  • 階段のUP、DOWN方向
  • 主要構築物(防液堤、排水溝等を含む)
  • 機器番号または、機器名称(仕様は記入しない)
  • 建屋および各エリア名称
  • 扉等の開閉スペース
  • 熱交等の引抜スペース
  • 基礎外形図
  • 矢視記号

平面的位置寸法の表示

全体配置図

  • 機器類の平面的な位置付けは、上記基準点と機器基準線(原則として機器の中心線)との寸法をもって位置付けるが寸法は記入しない。

    なお、機器基準線以外で特に必要のある場合は、図面上に寸法を記入する。

    この場合寸法の表わし方は、基準点を基準とする。

  • 各エリアの平面的な位置付けは、各ブロックの位置が明確になるように、上記基準点を基にして寸法を記入する。

機器配置図

  • 機器類の平面的な位置付けは、基準点(通り芯、構造物等)と機器基準線(原則として機器の中心線)を寸法で位置付ける。
  • 寸法表示は原則として、機器の中心線と寸法引き出し線を離して表示する。

図面の簡略化

  • 建屋、構築物および機器外観は、可能な限り簡略化する。

    なお、簡略図といえども、各主要寸法は縮尺通り正確に画き、機器外観は据付に必要な条件(機器基準線、方向性、プロセス条件等)は詳しく、その他については出来るだけ省略する。

  • 図面は出来るだけ破線を避ける。
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